総務委員会 2011.7.3
松浦市 避難行動計画策定 2011.07.03
前田 | 本日「地域防災計画原子力災害対策編」が配られている。今日の松浦市副市長との質疑では、説明会を開いてほしい、早急に避難行動計画を策定しなければいけないので、県も力を貸してくださいという話であった。平成22年6月に修正された地域防災計画原子力災害対策編の14ページ第5節「避難収容活動体制の整備」に「避難計画の作成」という項目がある。これがつくられたとき、対象が松浦市になっている、10キロ以内で。県の助言や指導のもと避難計画がつくられていなければならないと読み取っている。先ほどの説明では原子力災害対策本部をつくり3回ほど避難計画の策定に取り組んでいるということだが、実際にはつくられていなかったと認識していいのか。 合わせて、見直しも大事だが、早急にやるべきことは稼働中の原子炉があるのだから松浦氏がつくる避難行動計画の策定であるということを確認したい。 |
危機管理課長 | 従来だと10キロ以内で鷹島町の一部が入ると8.3キロなので2キロ程度が避難しなければいけない区域。しかも鷹島町で非難するべき人たちが鷹島町の南側に逃げれば避難計画としては一定完了ということだったので訓練等についてもそれで行ってきており、松浦市でも計画はなかったようだが、毎年訓練をやっていたため、実質的に計画といえるようなものがある意味あったと言える。 ところが今回は何十キロになるかは予断を許さないが、鷹島であれば全島避難、場合によれば壱岐の全島避難も考えねばならない。その時、鷹島に限定しても住民二千数百名を一時に避難させるとなれば松浦市だけでは手に余る、計画を立てるだけでも手に余るということもあるだろうし、県にも要請があり協力をということにもなる。場合によれば佐賀、壱岐、福岡県等北部九州3県連携ということも考え、従来とは枠組みの違う形で避難計画に取り組まなくてはならないと考えている。そういう意味で松浦市の方でも検討されている。松浦市の検討内容を一つきいているが、属島(鷹島よりもっと小さい島)で全島避難をする場合、地域のコミュニティを確保しながら皆さん一緒に逃げる形にしてほしいという検討もされていると聞いている。 |
前田 | ではこの計画がつくられ、島の一部分がかかっているから島の北部から南部に避難することは訓練等も含めやってきたし、資材・機材等も準備していた。ただ今回のことを踏まえ大きく見直さなければいけないということだろうが、参考人の方からの資料でも松浦市と避難先の自治体で協定を結んでほしいということや長崎県がそれについて設定等調整をしてほしいと書かれている。 稼働している炉が2基あるので松浦市全域としての避難行動計画の策定を急ぐことが最重要課題。そういう意味で総務部長、急な提案だが、今から松浦氏がそういうものをするが避難先自治体との協議は県が間に入らないとできない。一日も早く避難行動計画を策定し、松浦市民に周知し理解を求めるという話の中で、松浦市の作業に県から職員を派遣し一緒にそこでつくり上げ、他市町と連携を取ってもらう。そして本庁と松浦市の調整役もやるということをご検討いただければと思うがご見解は。 |
危機管理監 | 避難行動計画の策定に当たり松浦市と協議しており、松浦市がつくる中に危機管理課の方から出ていくということで合意している。 何名か行けば済むだろうが、松浦市とはそういうことでやっているし、まず一気にEPZ30キロということには動かせないので今度の訓練で鷹島町全島避難をしその中で課題を見つけていこうと松浦市と調整している。何とかこちらでやりたい。 |
前田 | 被災県への職員の市への派遣等もある中、並行作業として県民の安全を守るという意味では1時間半、2時間で着く距離でしょうが、是非数名の県職員の常駐をご検討願う。 |